情報処理技術者試験の試験要綱が変わることをアピールするビジネスパーソン
こんにちは!株式会社マスヤプラスの松本です。
 2020年春に予定されていた情報処理技術者試験が新型コロナの影響で中止となり、10月の秋の試験に持ち越しとなりました。試験要綱改訂後の最初の試験となりますが、そこで一番大きく影響しているのが基本情報技術者試験の午後問題です。ここでは、これら変更への対策をご紹介いたします。

試験要綱変更の概要

 直近の2019年秋の試験から試験要綱は何度か改訂されており、そのほとんどは対象者像や出題範囲における用語および文章的表現の修正・変更で、その部分については受験者はあまり気にする必要はありません。基本情報技術者試験の受験者が特に意識すべき変更点は以下の3つです。
  1. 午後問題の解答数減少
  2. 午後問題の配点変更
  3. 午後問題のPG言語問題でPython追加(COBOL廃止)
 以下が旧要綱と新要綱で変わった部分を赤字で表現した一覧表です。午後問題の変更点が一見できますので参考にしてください。ここからの解説でも、この一覧表を基にお話いたします。
情報技術者試験要綱改訂前と改訂後の基本情報技術者試験午後問題比較表
試験要綱改訂における基本情報技術者試験午後問題の比較表

① 解答数の減少

誰にとって有利な変更?

 試験要綱改訂前は6問中4問を選択する選択問題が、改訂後は4問中2問を選択する形式となるため、午後問題全体としての解答数が7問から5問に減少されます。一見問題数が減ってラッキー!と思いがちですが、むしろ1問当たりのウェイトが高くなった分、より受験者の実力が問われる変更になったと言えます。で、この選択問題、開発に係わる中流・下流工程系では3問中2問で選択の余地がありますが、マネジメントや戦略系の上流工程系では1問しか出題されなくなるので若干開発系が得意な方に有利な変更となります。とは言え、これはかなり軽微な部分で、それほど重大な影響はないと言えるでしょう。

応用情報技術者試験の問6を解く

 実は今回の改訂で一番大きいのが【ソフトウェア設計】の問題で、改訂前は単独で出題されていたところ、改訂後は3問の選択群に統合されたということです。意図としては、【ソフトウェア設計】は関係データベース(リレーショナルデータベース)の問題ですので、主にSQLの知識を問う【データベース】の問題とデータベースという括りで重複するため、統合してどちらか1問を出題するということだと思います。【ソフトウェアorハードウェア】と【ネットワーク】の2問は出題確定として、改訂後の試験要綱を見ると【データベース】と【ソフトウェア設計】は依然として別々に表記されているため、残り1問はどちらか単独で出題されると考えることができます。しかし、SQLと関係DBはデータベース操作という意味で密接した関係性があるため、むしろ両方をセットにして出題する可能性の方が高いと思われます。これはまさに応用情報技術者試験の問6と同じ出題形式となるため、対策としては応用情報技術者試験午後問6の過去問題を直近2~3年分解いてみることをおすすめします。難易度が高いためなかなか時間通りには解けないとは思いますが、これをある程度解けるようになればかなり自信になりますし、出題形式に慣るという意味でも非常に効果のある方法となります。もし【データベース】と【ソフトウェア設計】が統合されずにどちらか単独で出題されても、問題のボリュームが多少大きくなる以外は今までと変わらないため特に問題はありません。

② 配点の変更

セキュリティへの意識が問われる時代

 解答数が減ったため当然配点も変わります。ここで1つポイントが、【情報セキュリティ】の配点の割合が他の問題に比べて大きく上がっているということです。新型コロナの影響で奇しくもテレワークの活用が一気に加速しましたが、今後5G、IoT、DX(デジタルトランスフォーメーション)などの普及でセキュリティに対する意識が嫌が応にも高まる時代となります。試験要綱には明記されておりませんが、午前問題においてもセキュリティ関連のウェイトが高くなることは容易に予想できますので、過去問題だけではなく、常時最新の情報をアップデートする意識が重要となります。

配点のウェイトが高い問題から解くのが定石

 配点が変わるということは、1問あたりの時間配分も変わります。上記の表に記されている時間配分はあくまで配点を考慮したうえでの想定となりますが、例えば問1から順番に解いていった場合、最後のPG問題で本来35分必要なところ、他の問題に手こずり残り20分しかなくなったとします。はっきり言って、この状況は絶望的です。PG解析に恐らく15分~20分はかかるでしょうから、それだけでタイムオーバーとなる可能性が高くなります。このような状況を避けるためにも解答する順番は非常に重要です。理想はウェイトの高い問題から解くことですが、あまり変則的にすると試験本番でテンパるので、問1【情報セキュリティ】→ 問6【アルゴリズム】→問7~問11【プログラム言語】と解き、最後に問2~問5の選択問題2問に臨むというやり方が定石となるでしょう。たとえ最後の問題で想定時間を15分オーバーしても、選択問題を10分で”意味のある解答”にすることはそれほど不可能なことではありませんし、基本情報技術者試験はすべて選択式ですから、運用良く正解する可能性もあります。当社が主催するセミナー『情報処理技術者試験 7つの即効合格術』で紹介している”10分解答術”というテクニックを使えば、当てずっぽうで解答するよりもはるかに確度が高い解答ができます。ご興味がある方はぜひ受講ください。

ウェイトの低い問題を後回しにするもう一つの理由

 配点が変更されたことで1問あたりの時間配分も変わり、過去問題の学習だけでは時間調整に不安があるという方も多いと思います。これについては、新要綱の過去問題がない以上残念ながら根本的な対策はありませんので、結局は過去問題を地道にこなすことが最適な方法となります。ただ、前述した配点ウェイトの高い問題から解く、言い換えればウェイトが低い問題を後回しにする理由はここにもあり、想定していた時間配分ができなかった場合でも最後の2問である程度時間調整ができるというメリットがあります。

③ Python対応

プログラムに縁遠い人はPythonを学ぶきっかけに

 プログラム言語の問題は5問中1問を選択することになりますが、COBOLに代わってAI開発用と言われているPythonが追加されました。余談ですが、私が以前勤めていた会社では金融関係ということもあり汎用系でバリバリCOBOLを使っていたので、COBOL消滅は何とも切ない気持ちになりました(汗)。まぁこれも時代の流れということでしょう。このPython追加に関わらず、当然自分の知っている言語を選ぶというスタンスは変わりませんし、表計算というある意味逃げ道もあるのであまり言うことはありませんが、基本情報技術者試験の受験が初めてでいずれの言語もまったく分からないという方、あるいはCOBOLしか使える言語がなかったという方は、今後需要が高まるPythonを勉強する価値は十分にある思います。AIだけではなくアプリの開発などにも使えるので、選択問題にある言語の中で今から始めるには最も適していると言えるでしょう。

難易度を抑えてくる可能性大

 2009年春の試験で、PG言語の選択肢として表計算が初めて登場した時はかなり難易度が低くその後徐々に上がってきましたので、Pythonも様子見で難易度を抑えてくる可能性は高いです。しかも、表計算問題が初登場したときとは違いPythonは昔から存在する言語ではなく受験者の解答レベルが未知数のため、さらにその可能性は高いと言えます。そういった意味でも、今からどの言語を勉強するか迷っている方はぜひPythonをおすすめします。

まとめ

 合格するには当然それなりの勉強が必要となりますが、あらゆる武装を施しても戦術のない戦は簡単に負けてしまうように、大幅に変更される試験要綱への対策をするのとしないのとでは合格率に大きな差が生まれることは間違いありません。今回お話した対策法で不安を払拭し、ぜひ合格を掴み取ってください!

このページの内容はYouTubeの動画としても公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。


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